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執筆者の写真ohata motoko

研究が楽しいなぁと思える瞬間

更新日:2019年8月3日

今年もいろいろなテーマで卒論研究をしています。

5月に復帰してそこからスタートアップに少し時間がかかってしまいましたが、6月中旬くらいから本格的に卒論実験ができています。


わたしは基本的にオルトナーサルアロマだけを見ているわけではないので、ヘッドスペースガスの香気分析はしていません。

いろいろと方法を駆使して、食品から定量できる量の香気成分を濃縮して分析に供しています。この、定量できる量の香気成分を効率的に濃縮する、というのが本当に難しいと思うのです。例えば、


ポリマーを使って香気成分を精製したり・・・


高真空香気蒸留装置で蒸留してみたり・・・

目に見えない香気成分を集めることって実はとっても大変なんです。


でも、目に見えない香気成分を濃縮したときに、おおお!と思うほど匂ってきたり、GC-MS分析をしたときにしっかりピークが見えたりしたときに、

あぁ君たちに会いたかったよ、と心の中で思うのです。


たくさんの揮発性成分のピークの中から(あるいはピークとして見えないほど微量なものもあるのですが)、特にその食品の匂いに寄与している成分を探していくのも、宝探しのようで本当にワクワクします。

もちろん、嗅覚を駆使しなければいけないのでとても大変な分析なのですが・・・。


今年度も、様々な食品の香気寄与成分が示す新規な機能性(生理作用だけでなく、嗜好性に対する作用にも)を探索します。そして、久しぶりに、新規的な香気成分の検索にも挑戦しようかなと考えています!


そのために、その新規的な香気成分をキャッチするための方法を頑張って確立中です!


そして何よりも「研究が楽しいな」と思うのは、学生さんたちと日々あぁでもないこうでもないと考えたり議論したりしながらゆっくりでも着実に一緒に実験することですね!

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