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「香りラボ」やってみました!

執筆者の写真: ohata motokoohata motoko

Kracieから発売されている知育菓子に、「味と香りのサイエンス 香りラボ」というのがあります。

わたしももちろんやってみました!

子どもたちとやってみましたが、これは結構難しい知育菓子ですね・・・子どもがやるには結構難しいかも・・・。

中身はこんな感じ。


4種類の香りを作ろう、というところからはじめました。香りのもとA〜Cまでを水で混ぜて、オルトネーザルで匂いを嗅いだり、レトロネーザルで匂いを嗅いだりして、なんの匂いか当てます。


色が鮮やかできれいです。肝心の匂いは?というと、ピンク色がモモフレーバー。子どもたちも大正解。黄色がレモンフレーバー。これも大正解。オレンジ色と水色は・・・。あまりパッとしないフレーバーでした。(ごめんなさい)

正解は、オレンジ色はパインフレーバー、水色はブドウフレーバーですが、これは匂いの専門家であるわたしでも、オルトでもレトロでも難しかった。オレンジ色のは、たしかにトロピカルフルーツ系の匂いはしましたが、どちらかというと、マンゴーを連想します。子どもたちもマンゴー!と言っていました。キミたち、センスいいよ!むしろそのとおりと言いたい!

パインフレーバーならもう少しカプロン酸エチルやカプロン酸アリルを強調しても良いように思いました。ブドウフレーバーもエチルアンスラニレートを効かせてほしかったし、フラネオールなども使ってもう少しジューシーで甘いそしてフルーティがわかる香調がよかったなぁと思いました。

でもからくりがあったようで、この4種類の香りソリューションを混ぜて新しい香りを作るという次なる工程があったのです。この混合で新たに形成される匂いについて、例として、ピンク色(モモフレーバー)とオレンジ色(パインフレーバー)を混ぜてマンゴーフレーバーを作ろうというものでした。なるほどね〜。だから、結構なパイン感を出せなかったんだと思いました。黄色(レモンフレーバー)と水色(ブドウフレーバー)を混ぜてマスカットフレーバーを作ろう、については、う〜ん。。。(辛口ですみません。)


今年度前期の「香りの科学」で学生たちが考えて調香したブドウのフレーバーの方が、ずっと上手だったなぁと内心思いました。


香りソリューションを混ぜて新しい香りを作る、というコンセプトはとてもおもしろいと思いました。「香り」や「嗅ぐ」ということを意識させるためのとても画期的なお菓子。すばらしいですね!


そして最後、この香りソリューションを、ある溶液に垂らして香りドロップゼリーを作るんです。これには脱帽!香りソリューションには香料だけでなくアルギン酸ナトリウムが入っているんです。で、ある溶液というのが、白い粉を溶かした水溶液なのですが、おそらく塩化カルシウムですね。

いわゆる人工イクラの原理ですね。


子どもたちが慣れない手付きでスポイトから滴下したので、きれいな球体になっているものもあれば、にょろにょろヘビの様になっているものもありました。


楽しい実験でした!子どもたちも楽しそうでした。

いつもは大学生に実験を教えているわたしですが、なんにも知らない小さな子どもに実験を教えるのは非常に難しい・・・とっても疲れました。

とはいえ、「体験」することが大事ですね。

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