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執筆者の写真ohata motoko

受理のお知らせ


ようやく論文が受理されました!教え子のドクターさんがトップ、私がコレスポで、2013年頃からずっとがんばってきた研究でした。たくさんの方がこの研究に関わってくださったので、本当にみなさんのおかげです!

研究の中身は非常におもしろいもので、得られた知見は手前味噌で申し訳ないのですが、あっ!と驚く興味深いものです。

しかし、受理されるまでかなり苦戦しました。ですので、受理のお知らせは涙が出るほどうれしいものでした。

タイトルは、Odors Generated from the Maillard Reaction Affect Autonomic Nervous Activity and Decrease Blood Pressure through the Olfactory System (DOI: 10.1002/jsfa.8538)です。

ジャーナルは、Journal of the Science of Food and Agricultureです。

メイラード反応で生成する代表的な香気成分の一つである2,5-dimethyl-4-hydroxy-3(2H)-furanone(略してDMHF)は、嗅覚を介して自律神経活動に影響を与え、特に、副交感神経活動を顕著に促進することが初めて分かりました!測定したのは、胃迷走神経(副交感神経)活動ですが、この神経の活動は胃の蠕動運動などにも関わってきます。食品の加熱で生じる匂いをふと嗅いだ時(たとえば道すがら焼き肉の匂いがふとした時に)、おなかが減ったなぁと感じるのは、決して気のせいではありません。この論文に示されているようなことが起こっているに違いありません。

これから校正などが入ります。

今週末は、教え子のドクターさんとお祝いの食事会です!メイラード反応したお料理に舌鼓な予感。

下の写真は、チームDMHFです。手の形が一応、「DMHF」を表しています。この研究終盤の2015年度の卒論生(両端)とドクターさん(左から2番目)、そして私。


ドクターさんは、この研究の成果も含め立派な博士論文を仕上げて、2017年3月に晴れて学位(農学)を授与されました。しみじみ。



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